中国の新興企業「AOKZOE(エーオーケーゾーイ)」の新作ポータブルゲーミングPC「AOKZOE A2」が登場しました。これは2022年11月発売の「AOKZOE A1」の後継機に当たります。国内正規版を取り扱うのは、GPDの日本代理店としても知られる株式会社天空。グループ会社のハイビームにて、4月18日より販売が始まっています。
スペック表は以下の通り。十分な性能をもつスタンダード版と、よりハイスペックなプロ版の2種類がラインナップされています。
AOKZOE A2 プロ版 | AOKZOE A2 スタンダード版 | |
---|---|---|
CPU | Ryzen7 7840U | Ryzen7 6800U |
GPU(内蔵) | Radeon 780M | Radeon 680M |
メモリ | 32GB LPDDR5X | 32GB LPDDR5X |
ストレージ(SSD) | 2TB | 512GB |
ディスプレイ | 7インチ 1920×1200 | 7インチ 1920×1200 |
バッテリー | 48.5Wh(12600mAh) 65W急速充電対応 | 48.5Wh(12600mAh) 65W急速充電対応 |
サイズ | 約265×105x22mm | 約265×105x22mm |
重量 | 約649g | 約649g |
インターフェース | USB4 Type-Cポート×2 USB3.0 Type-Aポート×1 microSDスロット 3.5mmイヤホンジャック | USB4 Type-Cポート×2 USB3.0 Type-Aポート×1 microSDスロット 3.5mmイヤホンジャック |
最大の魅力は、AAA級のPCゲームをプレイできるパフォーマンスを備えているにもかかわらずお値段8万9800円~という、スタンダード版の攻めた価格設定。しかもメモリは余裕のある32GBと、全体的に見てこれまでのゲーミングUMPCの常識を覆しています。参考までに同CPU(Ryzen7 6800U)を備えるゲーミングUMPCと価格比較してみましたが、その差は歴然です。
商品名 | 価格 | 発売年月 |
---|---|---|
AOKZOE A2 | 8万9800円 | 2024年4月 |
AYANEO 2 | 21万3300円 | 2023年1月 |
ONEXPLAYER 2 | 16万6000円 | 2023年3月 |
GPD WIN 4(2022) | 15万4000円 | 2022年12月 |
GPD WIN MAX2(2022) | 16万7400円 | 2022年12月 |
もちろんそれぞれコンセプトが違っていたりするため一概に比較することはできませんが、「携帯ゲーミングPCが欲しいけど高すぎて手が届かない…」という人に、AOKZOE A2はまさにうってつけの商品と言えるのではないでしょうか。
Ryzen7 6800Uは2022年後期に登場したすでに2世代型落ちのCPUですが、そのゲーミング性能は必要十分。筆者は同じCPUを積んだGPD WIN MAX2(2022)を現役で利用していますが、グラフィック調整をすることでSteamのモンハンライズ・ワールドはもちろん、PC版原神もそこまで不自由なくプレイできています。
ハイビームオンラインストアによれば、スタンダード版の価格はここまで言及した通り8万9800円、CPUとストレージが強化されたプロ版は13万9800円となっています。カラーリングはホワイトのみ。AOKZOEは中国の企業ですが、国内正規代理店である株式会社天空なら1年間の国内修理保証も付くので安心です。
2020年頃から大きな盛り上がりを見せてきた携帯ゲーミングPC界隈ですが、ここにきてようやくデビューにもってこいの製品が登場してくれたように思います。これを皮切りに、手に取りやすい価格帯の製品が増えていったら嬉しいですね。
コメント