新作デジタルデトックス端末「Light Phone Ⅲ」発表。シンプルさはそのまま、機能面は大幅強化

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デジタルデトックス用スマホ(フィーチャーフォン)を手掛けるLight社が、2024年6月11日に新作「Light Phone Ⅲ」を発表しました。初代、2代目とクレジットカードサイズの超小型端末となっていましたが、今回はデザインを刷新。ネットと適切な距離感を保ちたい人にかなり魅力的な端末に仕上がっていそうなのでご紹介していきます。

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Light Phone Ⅱ

まず前提として先代のLight Phone Ⅱですが、一言でまとめると「2.8インチ電子ペーパーを搭載した通話・SMSメインのデジタルデトックス端末」です。電卓やカレンダー、マップ等の一部ツールは使えるものの、SNS・ブラウザ・メールといった外部と繋がるアプリは軒並み排除されているという、インターネットを遮断したい人に特化した癖のある端末でした。

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Light Phone Ⅲ

今回の新作Light Phone Ⅲも「使える機能は最小限」というLight Phoneシリーズならではの特徴はしっかり踏襲。一方でデザイン面・機能面・耐久面等に大幅なアップデートが加えられたことで、「道具」としての魅力がグッと引き上げられています

スペック表は以下の通り。公式サイトのものを訳しつつ、分かりづらい部分には情報を付け加えました。

寸法106×71.5x12mm
重量124g
ネットワーク5G/4GLTE
ディスプレイ3.92インチOLEDディスプレイ(1080×1240)
※アンチグレアタイプ
端子USB Type-C 2.0
カメラリア:50MP(5000万画素)
フロント:8MP(800万画素)
SIMnano sim+esim
※デュアルSIM対応?
メモリ6GB
ストレージ128GB
バッテリー1800mAh
音声ノイズキャンセリングマイク×2、ステレオスピーカー
その他機能GPS、Bluetooth5.0、NFC、指紋認証
材質アルミニウム(筐体)
SORPLAS再生プラスチック(バッテリーカバー、スピーカーグリル)
CPUQualcomm SM4450(Snapdragon 4 Gen 2)
防水防塵IP54
対応バンド【4G】
B1, B2, B3, B4, B5, B7, B8, B12, B13, B14, B17,
B18, B19, B20, B25, B26, B28, B29, B30, B38,
B40, B41, B42, B48, B53, B66, B71
【5G】
N1, N2, N3, N5, N7, N8, N12, N14, N20, N25,
N26, N28, N29, N30, N38, N40, N41, N48,
N53, N66, N70, N71, N78
記載には細心の注意を払っていますが保証はできません。公式HPも併せてご確認ください。
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個人的に一番嬉しい進化が「カメラ」。Ⅱでは一つも搭載されていなかったカメラが、Ⅲではリア・フロントともに備えられています。しかも半押しフォーカス対応の独立シャッターボタンまで用意しているという力の入りっぷり。50MPと画素数的にも優れているので、ソフトウェアの調整にも期待したいところです。

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先代までの特徴であった電子ペーパーは廃止され、3.92インチのOLEDディスプレイとなりました。目への負担やバッテリー持ちという面ではやや残念に感じます。ただバッテリーに関しては1800mAhと先代の約2倍に増量しているので、持ちという面ではそこまで悪くはなさそう。公式としても「丸一日、上手くいけばそれ以上」との見解が出されていました。

1日の平均的なバッテリー寿命を考える場合、電波の質からさまざまな道具を使った時間まで、多くの要素があります。Light Phone IIの950mAhからLight Phone IIIの1800mAhへと、バッテリーをほぼ倍増させました。しかし、現段階で正確なバッテリー寿命を見積もるには時期尚早です。私たちは、通常の使用で丸一日、上手くいけばそれ以上持つと確信しています。

引用:Light Phone Ⅲ|よくある質問Deeplにて翻訳)

その他、先代からの進化点として気になったポイントを列挙していきます。

  • 電源ボタンに指紋認証機能を内蔵
  • バッテリー・USBポート・画面へのアクセスが容易に
    →画面・USBポートの修理サービス、バッテリーの交換オプションの提供を予定
  • 物理操作が可能なホイールを搭載
    →クリックで懐中電灯、回すと画面の明るさ調整。任意機能割り当て可能?
  • QWERTYキーボードが縦持ち状態でしっかり表示されるように
    →先代は画面サイズが小さく、テキスト入力時は横持ち固定だった
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長く使うことを考慮した修理しやすい設計になったのは嬉しいポイントです。ネジで固定された背面カバーを外せば、簡単にバッテリーやその他主要パーツが交換できるようになっています。ソフトウェア面にも力を入れると明言されていますので、長く使える相棒になりそう。ちなみに、先代Ⅱにはすでに5年近くしっかりアップデートが提供され続けているうえ、今後についても言及されています。

Light Phone II の製造やサポートを中止する予定はありません。
今後も有意義なソフトウェア・アップデートを継続し、新しいツールも追加する予定です。私たちは計画的陳腐化を信じていません。
Light Phone IIIは、Light Phone IIの直接的な置き換えではなく、我々が導入する代替モデルだと考えています。

引用:Light Phone Ⅲ|よくある質問Deeplにて翻訳)
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私物のPunkt.MP02 New Generation

私は似たようなミニマルな端末である「Punkt.MP02」を一時期メイン端末にしていたことがあります。しかし2年近く酷使したことでバッテリーが劣化してしまい、本体はまだまだ元気なのに1日まともに使えないという状態になってしまいました。同じデジタルデトックス向けスマホというジャンルにおいても、長期使用という面ではLight社に分がありそうです。

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引用:Light公式HP|Compatibility Checker(互換性チェッカー)

技適の有無は不明(おそらくない)ではあるものの、バンド(周波数帯)的には日本のドコモ・au・ソフトバンクをサポートすることが公式サイトで確認できました。日本は海外ほどデジタルデトックスへの関心が強くないので仕方ないですが、Punkt.MP02のように代理店が付く形でLight Phone Ⅲも日本にも普及したら面白いなぁと思っています。なお楽天モバイルに関しては、現時点では互換性がないとのことで動作保証外。

小売価格は$799(約12万4500円)ですが、現在半額の$399(約6万2160円)でプレオーダー中。販売が近づくにつれて段階的に割引幅が小さくなっていくようで、50%OFFで購入できるのは7月15日までとなっています。興味がある方は早めに決断した方がいいかもしれません。

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私もLight社への応援の意味も込めて購入しました。届いたらレビューや活用方法も記事にしたいと思っています。発売(配送)は2025年1月予定。

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