米Light社は発売予定の「Light Phone III」について、機能試作(EVT)用の生産まで順調に進んでいることを、公式ブログおよびメールマガジンにて公表しました。
当初公開されていたスケジュールを見ても、EVTは6月~7月と予定されていました。この日程から特別遅れることなく、重大な欠陥もない状態で進行中とのこと。
EVTによって生産されたプロトタイプを実際に動作させている、デモ動画も公開されています。電子ペーパーでなくなったことにより、視認性やレスポンスといった面で先代よりかなり快適になっている様子が見て取れます。アドレス帳のスクロールや文字入力の速さが印象的。これなら普段使いでも何の支障もなさそうです。
画面の明るさ調整等の機能を備えるホイール部分については、堅牢性やデザイン性を追求して現在進行形で調整中とのこと。可動部は耐久面でも不安を感じるので、長く安心して使えるような設計に決まることを望みます。あとは使い勝手の面でも、任意の機能を割り当てられるようになったら嬉しいですね。せっかくミュージックプレイヤー的なツール(Music、Podcast)を備えているので、ホイールを回すことで選曲できたりしたら楽しそう。
今後は8月~9月に予定している設計検証試験(DVT)に向けて、以下のような調整に取り組んでいくとしています。
【原文】
- Finalizing the bumper around the wheel design and general performance of the wheel itself
- Begin camera/image tuning process
- Reduce the battery door vibration when playing music through loud speaker (speaker tuning still a work in progress)
- Optimize the two-step camera shutter button for even more tactile push
- Improve alignment of screws on battery door
- Tweak the color on front speaker grill
- Refine the SIM tray door which isn’t sitting flat currently. SIM injector hole will also be painted black going forward
【訳文】
- ホイール周辺のバンパーデザインとホイール自体の一般的な性能を最終決定する
- カメラ/画像のチューニングを開始
- 大音量スピーカーで音楽を再生した際のバッテリードアの振動を軽減(スピーカーのチューニングはまだ進行中)
- 2段階のカメラシャッターボタンを最適化し、さらに押しやすくする
- バッテリードアのネジのアライメントを改善
- フロントスピーカーグリルの色を微調整
- SIMトレイのドアが平らでないのを改善する(SIMインジェクターの穴も黒く塗られる予定)
引用:Light社 公式ブログ|Engineering Validation Test Production (EVT)
これからいよいよカメラ周りの調整に入っていくようです。個人的にLight Phone IIIの特に楽しみな部分がカメラなので、写りはもちろん2段階シャッターボタンの押し心地等にも期待したいところ。
Light Phone IIIは現在も予約注文を受付中。初回プレオーダーは終わってしまったものの、定価の約40%オフの$499(約7万3500円)で購入可能です。今後さらに割引率が下がっていく可能性も十分に考えられるので、気になっている方はぜひお早めにご検討ください。
なお、公式ブログには製造段階の写真がこのほかにも多数掲載されています。そちらも併せてチェックしてみてください。
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