みんなの銀行の使い道に困っている人へ。メインバンクとして利用している経験からおすすめの活用方法を紹介

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スマホ完結のデジタルバンク「みんなの銀行」。キャンペーンで現金がもらえると聞いて始めてはみたものの「どう使えばいいかわからない…」とほったらかしになっている人は意外と多いのではないでしょうか。私も開設後しばらく活用方法を模索していたのですが、試行錯誤を繰り返し現在はほぼメインバンクとして普段の支払いから貯蓄までフル活用しています。

この記事では「せっかく開設したみんなの銀行、どうにかして使いたい」と考えている人に向けて、気軽な方法からガッツリ使い込む方法まで、実体験をもとにご紹介していきます。

私はみんなの銀行開設以前に楽天銀行を利用していたということもあり、何かと楽天銀行を引き合いに出していますので、その点はご了承ください。

みんなの銀行を気軽に使いたい方向けの活用方法2選

まず初めに、まだみんなの銀行のサービス内容や使い勝手についてよくわかっていない人向けの活用方法をご紹介します。「とりあえず何か利用できないかな」と考えている人におすすめの、気軽な使い方は以下の2点です。

1.家計管理用アプリとして利用してみる

みんなの銀行の口座を開設した状態、いわゆる無料ユーザーの状態だと、ほかのネット銀行と比べてメリットはそう多くありません。私も、その当時楽天銀行をメインバンクとして利用していましたが、振込手数料・普通預金金利・楽天経済圏等を諸々考慮したとき「いきなりメイン運用するには損が多い気がする…」と考えてしまっていました。

みんなの銀行(無料会員)と楽天銀行のサービス概要を比較した表が以下の通り。

みんなの銀行(無料会員)楽天銀行
ATM手数料(出金)110円/回
※25歳以下は月3回まで無料
220円~275円
※資産残高等に応じて最大月7回まで無料
他行振込手数料200円/回
※25歳以下は月3回まで無料
145円
※資産残高等に応じて最大月3回まで無料
普通預金金利0.10%0.10%
※証券口座との連携等で最大0.18%
貯蓄預金金利0.20%なし
ポイントサービス特になし楽天ポイント
還元率デビットカード:0.2%
クレジットカード:取扱いなし
※現金によるキャッシュバック
デビットカード:1.0%
クレジットカード:1.0%
※一部還元率が異なる利用先あり
※楽天ポイントにて還元
経済圏特になし楽天経済圏(グループサービス多数)

それでも、みんなの銀行のデザインやUI、新しい体験に魅力を感じ、少しでも活用していきたいと考えているのであれば、まずは「家計管理アプリ」的な使い方で始めてみるのがおすすめです。

引用:みんなの銀行

みんなの銀行には「Records(レコード)」という資産管理用の機能が用意されており、ここにお使いの銀行口座やクレジットカード等を連携しておくと、お金の流れが自動で記録されるようになります。無料会員でも登録数に制限がないのがポイントです。

最新の残高情報を取得したい場合、無料会員だと一括で更新することができない点はややデメリット。ただし、一つ一つ個別に更新することは可能なので、あまり登録数が多くなければそこまで気にならないでしょう。

便利な家計簿アプリは多数存在しますが、機能が多すぎて結局続かなかった…という人も少なくないはず。みんなの銀行のレコード機能であれば、最初に連携作業だけ済ませておけば後はほったらかしでOKなので非常に手軽です。


引用:みんなの銀行

UIは、収入と支出が一目でわかる棒グラフ式。直感的にお金の流れを把握できることはもちろん、ミニマルで無駄がなく洗練されたデザインが大きな魅力です。私は意味もなくアプリを開いては眺めてしまっていたほど……。

みんなの銀行「レコード」のもう一つ優れている点は、証券口座の連携にもしっかりと対応している点。2024年4月の新NISA施行から積み立てを始めたという人も多いかと思いますが「証券口座にログインしなくてもみんなの銀行を開けばいつでも資産状況を確認できる」というのは手軽でありがたいです。ほかのシンプルな家計管理アプリだと、銀行口座は連携できても証券口座は対象外というケースも少なくありません。

みんなの銀行の使い道の一つとして、資産管理に用いる方法は非常におすすめです。

2.貯蓄専用口座として資産の一部を移動してみる

もう一つの気軽な使い方としては「貯蓄専用口座にする」というものがあります。みんなの銀行では2024年8月より預金金利の見直しが行われ、無料会員でも大手ネット銀行とそん色ないお得さを享受できるようになりました。その内訳は以下画像の通りで、普通預金が0.10%、貯蓄預金が0.20%です。

みんなの銀行の預金金利(2024年8月以前と以後での比較)

特に貯蓄預金に関してはそもそも取り扱っている銀行自体多くなく、少なくとも楽天銀行では取り扱っていません。預入期間等が決まっておらずいつでも取り出せるという点で、定期預金等と比べて使い勝手も良好。先述のRecords(レコード)機能で家計管理用として活用しつつ、毎月現金で貯めている部分をみんなの銀行に回す、という貯蓄用としての使い方も大いにありなのではと思っています。

ただし、みんなの銀行の各種金利は変動金利であり、突然また低下してしまう可能性も0ではないという点には注意が必要です。金利引き上げのお知らせ記事においても、以下のような注意書きが記されています。

普通預金金利および貯蓄預金金利は変動金利です。お預入れ後の金利は、金融情勢等により予告なく変更する場合があります。

引用:みんなの銀行|預金金利引き上げのお知らせ

いきなり全額を移動するのではなく、余裕のある分だけ移動して様子を見るというのが無難でしょう。

みんなの銀行を本格的に使いたい方向けの活用方法【プレミアム会員でメインバンク運用】

「支払いも家計管理もスマートフォン1台」「ミニマルで温かみのあるデザイン」といったみんなの銀行ならではの魅力に惹かれ「ガッツリ使いたい!」と考えた私のような方は、ぜひメインバンクとして活用してみることも検討してみましょう。有料(月額600円)ではあるものの、プレミアム会員になれば楽天銀行を上回るほどのお得さ・使いやすさへと進化します。

みんなの銀行(プレミアム会員)と楽天銀行のサービス概要を比較した表が以下の通り。

みんなの銀行(プレミアム会員)楽天銀行
ATM手数料(出金)月10回まで無料
※25歳以下は月13回まで無料
220円~275円
※資産残高等に応じて最大月7回まで無料
他行振込手数料月10回まで無料
※25歳以下は月13回まで無料
145円
※資産残高等に応じて最大月3回まで無料
普通預金金利0.10%0.10%
※証券口座との連携等で最大0.18%
貯蓄預金金利0.40%なし
ポイントサービス特になし楽天ポイント
還元率デビットカード:1.0%
クレジットカード:取扱いなし
※現金によるキャッシュバック
デビットカード:1.0%
クレジットカード:1.0%
※一部還元率が異なる利用先あり
※楽天ポイントにて還元
経済圏特になし楽天経済圏(グループサービス多数)

とはいえ、今まで他行を活用していた方がいきなりメインを切り替えるというのは、やはり大変かつ面倒であるはず。ここでは参考までに、私がみんなの銀行をメイン運用するために踏んだステップについてご紹介していきます。

当然ながら、みんなの銀行完全1つに絞る必要はなく、上手に他行と併用しても全く問題はありません。実際、私もみんなの銀行をメインとしつつ、他いくつかの口座を利用しています。(いずれ完全に統一したいとは画策していますが……)

STEP1.所持している銀行口座・クレジットカードの洗い出し

まず事前準備として、自分が持っている銀行口座・クレジットカードとその用途についてひと通り確認しました。ポイント目当てなどで開設・発行だけしてあとは使っていない(残高0)のようなものは、ここで解約しておきます。

必要性を加味して削っていき、最終的に私が現在運用している銀行口座・カードは以下の通り。

【銀行口座】

  • みんなの銀行
  • 楽天銀行
  • 楽天銀行(事業用)
  • 地方銀行

【カード類】

  • みんなの銀行デビットカード
  • 楽天銀行デビットカード
  • 楽天カード

併せてこのタイミングで、どの口座・どのカードからどのような支払いが行われているかもきちんと把握しておきましょう。現在未使用のカードでほぼ使っていないサブスク代を支払っており、毎月お金を無駄にしていた……なんてことはよくある話。毎月いくら入っていくら出ていくのかを知ることは、お金に対する不安を払拭することにもつながります。

STEP2.各固定費の支払いに口座振替・デビットカードが使えるか確認

口座・カードの整理が済んだら、次は各種固定費の支払い元をみんなの銀行へと変更するための確認ステップです。家賃、通信費、電気代等々……契約先を確認し、口座振替もしくはデビットカード支払に対応しているかを確認していきましょう。

1%還元のデビットカードが使えるならまだしも、口座振替にしか対応していないとなると、今までクレジットカードで還元を受けていたような方は損に感じてしまうかと思います。このあたりはどこまでみんなの銀行に比重を置きたいかを考慮して、ストレスのない程度に移行していきましょう。例えば「通信費はみんなの銀行、電気代は楽天カード」といったように、使い分けても何ら問題はありません。

デビットカード・口座振替について確認する際には、みんなの銀行公式FAQの情報も参考になるかもしれません。以下はその内の一部抜粋です。

引用:みんなの銀行 お客さまサポート

STEP3.楽天銀行→みんなの銀行へ一部資産の移動・収入受取先の変更

諸々の固定費がみんなの銀行で支払えそうということが分かったら、いよいよ資産を移動していきましょう。楽天銀行をお使いなら、残高10万円以上あれば月1回は手数料無料で他行振込ができます。145円の振込手数料を取られるのはもったいないので、できれば無料回数があるときに1度で移動するのが〇。

なお曜日や時間帯によっては、楽天銀行→みんなの銀行への振込が当日中に行われない可能性もゼロではありません。「各種固定費の支払い前日・当日に振込したけど支払いに間に合わなかった!」なんてことにならないよう、少し余裕をもって移行作業をしておくといいですね。

参考:楽天銀行|通常振込・振込予約

またこの時に、給与や事業収入・各種公金等の受取先をみんなの銀行へと変更しておくことも忘れずに。これを忘れると毎月楽天銀行→みんなの銀行へと振込む手間が発生してしまいますし、万が一忘れた場合残高不足で引き落としができなくなってしまう恐れもあるため要注意です。

STEP4.引き落とし先を楽天銀行(楽天カード)→みんなの銀行へ変更

ここまで準備が整ったら、あとは各種固定費の引き落とし先をみんなの銀行に切り替えていくだけ。支払方法の変更画面でみんなの銀行デビットカードの番号を登録したり、カード非対応のものは口座振替の手続きをしたりすれば、みんなの銀行をメインで使う準備はほぼ完了と言っていいのではないでしょうか。

参考までに、現在私が支払っている固定費のうち、以下のものはみんなの銀行を支払元にすることができました。いずれもデビットカード払いで登録しています。

  • povo2.0(スマホ用SIM)
  • 楽天モバイル(Wi-Fi用SIM)
  • タダ電(電力会社)
  • ベネッセ こどもちゃれんじ(子どもの幼児教育用)

私の現在の環境では家賃・ガス代・水道代の3つの支払いをみんなの銀行にまとめることができず……地方銀行の口座を一つ残しているのはこれが理由です。カード払い対応の契約先に変更することもできなくはないのですが、料金が今以上になってしまうことが分かっているため、ここは無理せず複数口座を併用する方法をとった形になります。

このほかにも各種保険の支払い等もあるのですが、口座振替だと別途手数料が取られてしまうケースがあるため、今のところはやむを得ず楽天カードを使用しています。

このように、みんなの銀行でできる部分はしっかりとみんなの銀行をフル活用しつつ、苦手としているところは他行でカバーする、という使い方が現状最善ではないかな、と思っています。今後みんなの銀行に対応するサービスが増えてくるようであれば、どんどん比重を高めていきたいところではあります。

もちろん、固定費以外の普段の買い物にみんなの銀行を活用するのも◎。プレミアム会員ならデビットカードの利用で1%現金キャッシュバックと十二分にお得です。基本的にはFelica対応スマートフォンが必要になってしまいますが、以下の記事でスマートウォッチを活用した設定方法についても解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

みんなの銀行は2024年10月より「請求書払い」にも対応。支払口座としてより優秀に

引用:みんなの銀行|「請求書払い」サービス提供開始

みんなの銀行では2024年10月28日より、払込票のバーコード・QRコードを読み取って支払いを行う「請求書払い」のサービスが始まりました。これにより、みんなの銀行のメインバンクとしての使い勝手がグンと向上したと、個人的には感じています。

私の地域は水道代の支払いにカードが使えず、これまで楽天ペイを使用していました。楽天ペイは楽天銀行からチャージすることでポイントを獲得できていたのですが、2024年6月よりこの方法が使用不可に。お得感が無くなり何かほかの支払い方法を探していたタイミングで、まさかの解決策が提示されたというわけです。ありがたいの一言。

残念ながら「請求書払い」を使用することによってデビットカードのような還元が受けられるというわけではないものの、主要口座をみんなの銀行に統一したいと考えている私にとっては大変嬉しいアップデートとなりました。

しかも現在は新サービスリリース記念ということで、請求書払いを利用するだけで5人に1人の確率で現金500円が当たるキャンペーンを開催中。「みんなの銀行を始めようか迷っている…」「開設したものの全然うまく使えていない…」という方は、ぜひこの機会を活用してみてください。

ほったらかしておくのはもったいない。みんなの銀行は使い方次第でもっと便利でお得になる

「現金がもらえる」というキャンペーンばかりが注目されがちなみんなの銀行ですが、実際使ってみると思っているより使い勝手がよく、お得度に関しても他行に負けていないことがお分かりいただけるはず。無料会員でも家計管理用・貯蓄用といった使い方なら全く損はありませんし、プレミアム会員になればメインでも十二分に活躍してくれます。

2021年5月にリリースされたばかりのまだ日の浅いサービスではあるものの、請求書払いのような新機能の追加、外部サービスとの事業提携等、日々進化を続けています。

【提携サービス】※2024年11月現在

  • Revolut
  • SU-PAY
  • 大和コネクト証券
  • イーデザイン損保
  • U.S.M.H
  • パーソルテンプスタッフ
  • ピクシブ

参考:みんなの銀行|提携サービス一覧

キャンペーンきっかけだとしてもせっかく口座を開設したのであれば、どのようなサービスなのかを知るという意味でも、活用方法を模索してみるのも面白いのではないでしょうか。「なかなか使い道が思いつかない…」という方は、ぜひ本記事の内容も参考にしていただけたら幸いです。

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