定点撮影が綺麗にできるようになるカメラスタンドは、商品レビューの必需品。私も今後YouTubeでの発信をしてみたいと少し検討しているところなのですが、どのスタンドを選ぶべきか非常に悩んでいました。そんな最中、各種スタンドを多数取り扱うCACENCAN様より「スマホ・カメラ用アームスタンド CACENCAN M03」をご提供いただけることに。どんな製品なのかという概要はもちろん、初めてのスマホ・カメラ用スタンドとして選ぶ価値があるのか等、詳しくレビューしていきたいと思います。
CACENCANとは

そもそもCACENCANというメーカーをご存じない方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にご紹介しておきます。
CACENCANは、主にAmazonにてスマホ・カメラ・マイク・タブレット用のスタンド類を展開しているブランド。日本の会社ではないためあまり知名度は高くないかもしれませんが、手に取りやすい価格と確かな品質が人気を博しており、Amazonでの評価は平均4.0以上。レビューを見てもポジティブな内容が多数見受けられます。

商品をご提供していただくにあたりご担当者さまとメールにてやり取りもしましたが、終始丁寧なご対応で誠実なメーカーだと感じました。

なお、CACENCANの製品には12か月の無料製品保証も付帯。万が一商品に不備があった場合にはサポートが受けられるのも安心ポイントです。
CACENCAN M03(スマホ・カメラ兼用アーム型スタンド)とは

今回ご提供いただいたスマホ・カメラ用アームスタンド「CACENCAN M03」の製品紹介です。
M03は、私のようなガジェットブロガーをはじめとする「定点撮影を快適にしたい」というニーズに応える製品。物撮りはもちろん、カメラの前で話す、料理中の手元を映す、オンライン授業や会議に出席する等…さまざまな場面で活躍できるスタンドとなっています。

数あるカメラスタンドの中でもかなり人気があり、2025年5月時点において、過去1か月で500点以上購入されている様子。評価も4.3と高く、Amazonおすすめにも選出されているほどです。Amazonにて「カメラアーム」等のキーワードで検索した場合にはトップに表示されることも珍しくなく、多くの人に選ばれている製品であることがわかります。

ねじ穴のある本格的なカメラだけでなく、スマホを固定するアタッチメントまで付属するのもポイントです。最近のスマホはカメラ性能もかなり上がってきており、ちょっとした写真・動画撮影をスマホで行いたいという方も多いはず。M03があればスマホをしっかり固定できて安定感がグッと向上するため、あっという間に快適な撮影環境を整えることができるでしょう。
CACENCAN M03(スマホ・カメラスタンド)開封~内容物確認
ここからは実際に製品を開封し、外観や内容物を見ていきます。
開封や組立の詳細よりも、CACENCAN M03の良い点・悪い点についてすぐ確認したい場合はこちらのリンクから。

箱はいたってシンプルで、型番である「M-03」の印字と商品写真が掲載されているのみ。

箱裏面の様子がこちら。

開封したところ。パーツは一つ一つ緩衝材でしっかりとカバーされています。

パーツを取り出した様子がこちら。内容物は以下の通りとなっています。
- アームスタンド本体×1
- 固定用クランプ×1
- ブラケット×1
- ケーブル固定具×4
- 延長用アルミ支柱×1
- 自由雲台×1
- 取扱説明書(日本語・英語)

アームスタンド本体。


関節部分にはねじが設けられており、角度・高さを自由度高く調節可能。外側と内側それぞれにねじがありガッチリ固定することができるので、自重等により勝手に降りてきてしまうことはありません。

アームスタンドを机に固定するためのクランプ。わずか4mmの薄型設計で設置スペースを取らず、壁際での使用でも問題ありません。なお取付範囲は1~6cmとなっています。

天板に接触する部分にはラバーの保護クッションが設けられているため、机を傷つけてしまう心配も最小限です。

スマホ取り付け用のブラケット。よくある片側がバネで伸縮するタイプです。スマホと接触する部分にはしっかりクッション材がついています。

ブラケット上部にはカメラでよく見るアクセサリーシューも。必要に応じてフラッシュライトや外部マイク等のアクセサリを取り付けることができ、スマホ撮影でも動画のクオリティを高めることが可能です。

配線ケーブルのごちゃつきを防ぐ、樹脂製の固定具。4個入りです。

アームスタンド本体のお好みの場所に取り付けられます。

アームスタンドには最初から雲台がついていますが、別途で球関節タイプの自由雲台も付属。これにより、スマホやカメラの角度をより細かく調整することが可能です。

取扱説明書は両面印刷で、日本語にもしっかりと対応しています。写真が豊富に掲載されていてわかりやすく、この通りに組み立てればまず迷うことはないはずです。
CACENCAN M03(スマホ・カメラスタンド)組立~設置
ここでは、実際に組立~設置までしてみたところをご紹介していきます。丁寧な説明書が付属しているのでそう難しくはないとは思いますが、実物の雰囲気を確かめたい方はぜひこの項をご参考にしてみてください。
開封や組立の詳細よりも、CACENCAN M03の良い点・悪い点についてすぐ確認したい場合はこちらのリンクから。

まずは「延長用アルミ支柱」と「固定用クランプ」の接続。クランプは上部にねじが切られているので、アルミ支柱をクルクルと回していく形で取り付けます。

続いて、「延長用アルミ支柱」の反対側に「継ぎ手」をセット。こちらも回していけばOKです。

「継ぎ手」上部の丸穴には、本製品の本体である「アームスタンド」の下端が入ります。アルミ支柱と違ってねじは切られていませんので、そのまま差し込んだ後、継ぎ手部のつまみを回して固定しましょう。

継ぎ手を付けたアルミ支柱と、アームスタンド本体を合体させた様子。

「ケーブル固定具」はアームの好きな場所にカチッとはめるだけでOKですが、結構ピッタリめに作られているため、ツメをやや開きながら取り付ける必要がありました。プラ製なので強度も少し心もとなく、何度かつけ外ししているとツメが折れてしまいそうな頼りなさを感じた次第。

あとはアームスタンド上端の雲台に、必要であれば「自由雲台」、スマホ撮影なら「ブラケット」を取り付ければ完成です。なおスタンドの高さがあまり必要ない場合には、延長用アルミ支柱を外した形でも問題ありません。

組立が完了したら、デスクの好きな場所にクランプで固定していきます。締め付けるためのハンドル(銀色のダンベルのような部分)は左右にスライドするタイプなので、回すスペースが狭くても大丈夫。

デスクにセットした様子がこちら。私は現在「E-WIN スタンディングデスク」を愛用しているのですが、クランプの取り付け範囲が最大約6cmと広いこともあり、ストレスなく取り付けることができました。

後はアームの関節部分をお好みの角度に調整すれば完成です。延長用アルミ支柱を取り付けた状態だと全長約1mまで伸ばせるので、「高さが足りずに画角が微妙…」といった心配もほぼ不要でしょう。

延長しない状態でも、関節と自由雲台を駆使すればかなり自由度高く調整が可能です。商品を真上から映してレビューするようなケースでは、個人的には延長しなくてもいいかなと感じました。
CACENCAN M03(スマホ・カメラスタンド)で撮影した動画の作例
「実際、CACENCAN M03でどんな撮影ができるの?」という疑問を解消していただくために、サンプル動画を作成してみました。各機材は以下の通り。
- スタンド:CACENCAN M03
- カメラ:Xiaomi 14 Ultra(スマホ)※広角
- 撮影物:MATECH PowerFusion 5000 45W
CACENCAN M03にスマホ用ブラケットを取り付け、カメラ特化のスマートフォン「Xiaomi 14 Ultra」にて撮影。ふとした拍子にデスクに触れるとさすがにアームが揺れてしまうものの、普通に撮影している分にはバッチリ安定していました。
それにしても、Xiaomi 14 Ultraは本当に綺麗な画を映し出す端末だと再認識。15 Ultraが出た今すでに型落ちではあるものの、オートフォーカスも安定していて文句なしです。「CACENCAN M03×Xiaomi 14 Ultra」で、十分に動画デビューを果たせるのではと感じました。
撮影に利用した「MATECH PowerFusion 5000 45W」は、ノートPCも充電できる出力45W、Type-Cケーブル内蔵、電源プラグ付きと機能性抜群のモバイルバッテリー。充電環境をコンパクトにまとめたかった私としては、非常に満足度の高い商品です。後ほど別途レビュー記事を作成する予定でおりますので、今しばらくお待ちください。
CACENCAN M03(スマホ・カメラスタンド)の良い点・気になった点
CACENCAN M03を使って実際に動画を撮影してみて、感じた良い点・気になった点をまとめていきます。
良かった点 | 気になった点 |
---|---|
・同程度の機能を持つ他商品より比較的安価 ・耐荷重2.5kgで安定した固定が可能 ・スマホでも撮影できるブラケット標準付属 ・「Amazonおすすめ」に選出 ・購入者が多く評価も高め | ・ケーブル固定具の取付がやや大変、壊れそう ・関節の固定にはねじを2つ締めなければいけない |
まず前提として、私にとっては今回のCACENCAN M03が初めてのスマホ・カメラスタンドで、他商品と使い比べたわけではない点にはご留意ください。
それを踏まえても、個人的には大きな不満の無いよく出来た商品だと感じました。Amazonでこのようなスタンドを調べてみると5000~6000円、あるいはそれ以上する商品も少なくない中、約4000円で買えるM03はかなりコスパが良い印象です。加えて頻繁にクーポンがついているので、実際には3000円程度であることもしばしば。

もちろん、安いからと言って機能が不十分なわけでは決してありません。同カテゴリで安価なものによくある耐荷重の小さいものではなく、M03はしっかり2.5kgまで対応。ばねの位置を手動で付け替えれば3.5kgまで向上させることも可能とのことで、大抵のカメラ(レンズ)であれば問題なく取り付けられるレベルでしょう。スマホブラケットがついているので、カメラが手元になくスマホ撮影を検討している方も安心。

気になる点としては、付属品であるケーブル固定具が少し頼りないことと、関節固定用のねじが2つあり調整がやや面倒だということくらいでしょうか。他製品の使用経験がないため実際に比較はできていませんが「ねじ1つタイプ」や「ノブを回して固定するタイプ」のものの方が、微調整が楽そうだなと感じました。
CACENCAN M03(スマホ・カメラスタンド)類似商品との価格・性能比較
CACENCAN M03の良い点として前項で「同程度の機能を持つ他商品より比較的安価」と挙げましたが、実際どの程度コスパがいいのでしょうか。Amazonで競合他社の商品を調査し、性能や価格面について比較してみました。
CACENCAN M03 | サンワダイレクト 200-DGCAM021 | Ulanzi ZJ02 | TARION TKA01-M | |
---|---|---|---|---|
全長 | 約100cm | 約86cm | 109cm | 約60cm |
耐荷重 | 2.5kg | 400g | 2.0kg | 3.0kg |
カメラ取付 | 可 | 不可 ※Webカメラ用 | 可 | 可 |
スマホ取付 | 可 | 可 | 不可 ※ブラケット別売 | 不可 ※ブラケット別売 |
価格 | 3999円 ※2025年5月時点 | 2480円 ※2025年5月時点 | 7380円 ※2025年5月時点 | 5499円 |
評価 | 4.3 | 4.0 | 4.6 | 3.6 |
特長 | ・高いコスパ ・Amazonおすすめ選出 | ・安価 ・日本メーカー | ・360度調節可能な関節 ・人気撮影機材メーカー「Ulanzi」の製品 | ・他社を上回る耐荷重 ・コンパクトに折り畳める ・S,Lのサイズ展開あり |
URL | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon |
Amazonにて「カメラ アームスタンド」のキーワードで検索し、上位掲載の商品を無作為にピックアップした結果が以下の通り。同じような機能を持つ製品は多数見受けられる一方で、スマホ・カメラに両対応し、耐荷重を2.5kgも有しながらも約4000円で購入できる「CACENCAN M03」は、かなりコスパの高い商品なのではないでしょうか。
もちろん、カメラを使うつもりがないのであれば「サンワダイレクト 200-DGCAM021」のようなスマホ(Webカメラ)用アームの方が安価ですし、関節の自由度やアームの剛性を重視するのであれば「Ulanzi ZJ02」「TARION TKA01-M」の方が優秀。どこまで性能を求めるかによって適したものは異なってきそうです。
総評として「現時点ではスマホで動画を始めるつもりだけど、将来的にはカメラで本格的な撮影もしていきたい」と考えている方にとっては、CACENCAN M03はうってつけの商品と言えるでしょう。自身の成長に合わせて末永く活躍してくれるはず。
CACENCAN M03はこれから動画投稿を始めたい方にぴったりのアームスタンド

国内外問わず様々なメーカーから販売されているカメラアームは、数が多くどうしても「どれを選ぶべき?」と悩んでしまいがち。これから動画を始めようと考えている私のような初心者にとってはなおさらです。今回ご提供いただいた「CACENCAN M03」は、とりあえずこれを買っておけばいいと思えるような、非常によくまとまった製品だと感じました。
スマホOK、カメラOK、高さも約1mと文句なし。にもかかわらず価格は約4000円と、他社製品と比べてもかなり手に取りやすく、ほぼ隙のない一品です。もちろんCACENCAN M03よりも関節の稼働域・調整のしやすさ・コンパクトさなどで上回っている製品は多数存在しますが、カメラアームデビューの入門用として選んでまず後悔はしないのではと思っています。
セールやクーポンを活用すれば、3000円程度で購入することも可能な「CACENCAN M03」。スマホ・カメラアーム選びで迷っている方は、ぜひ検討候補の一つに入れていただけたら幸いです。
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