ちょうど1年程前の2024年6月11日に発表され、当ブログにおいても何度も取り上げてきた「Light Phone III」。必要最低限の機能のみを備えたミニマルさが魅力のデジタルデトックス端末ですが、ついに本日手にすることができました。本記事はLight Phone III実機レビュー初回ということで、開封および内容物確認を行い、取り急ぎファーストインプレッションをお届けしていきたいと思います。
Light Phone IIIは技適あり。日本国内でも問題なく使える
開封前にご共有しておきたいのが「技適(技術基準適合証明)」の有無。簡単に言えば総務省に利用が認められた機器かどうかを示すものなのですが、結論Light Phone IIIは技適の認定をしっかり受けていることが分かりました。
総務省の電波利用ポータル内「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」にて検索した結果が以下の通り。2025年4月25日に証明が得られています。

パッケージ裏面にも、各種認証マークの中に技適マークがあることが確認できました。

ただ、デバイス設定アプリ内の認証情報ページにはまだマークが掲載されていない様子。こちらは今後のソフトウェアアップデートで追加されるのを待つことになりそうです。

いずれにしても、Light Phone IIIに一番懸念していた技適問題が解消され、ホッと胸をなで下ろしています。堂々と使って問題なさそうですね。
Light Phone III パッケージ外観・内容物確認
ここからは製品の解説に移ります。Light Phone IIIのパッケージがこちら。スマホの外箱としては珍しいほぼ正方形の形状で、余計な装飾もなく非常にシンプル。

裏面。本体の裏面デザインが分かるワイヤーフレームがあしらわれています。

グローバルモデルということもあり、各国の認証をバッチリ通過していることがマークから見て取れます。先に述べた通り、日本の技適マークも。

シュリンクを剥がして外箱を開けたところ。この余白たっぷりのシンプルデザインがたまりません。

厚紙裏面にはSIMピンが封入されています。

厚紙を避けると全内容物が確認できます。といっても本体が入ったスチールボックスと、USBケーブルが入った紙箱のみ。

USBケーブルは全長1mのC to Cタイプ。充電アダプタはないため別途用意が必要です。なお、パソコンから画像や動画、音楽などを転送する通信用途も担っています。

プラグ部には「Light」の型押し入り。細かなこだわりが随所に見受けられます。

本体が入ったスチールボックスです。先に情報が公開されていた通り、日本の老舗工具箱メーカー「東洋スチール」とのコラボ製品となっています。ただの輸送用ケースとしてだけでなく小物入れ等として末永く活用できるように…との思いが込められていますが、小心者の私は傷つけるのが怖くてとても使えません。

裏面の「MADE IN JAPAN」の文字が誇らしいですね。

いざ開封。

Light Phone IIIのパッケージは環境にも考慮しており、最初のシュリンク以外はすべて紙製。本体を包んでいるペリペリも紙でできています。

ぺりっと剥がすといよいよご対面です。

Light Phone III 本体外観・ファーストインプレッション
ここからLight Phone III本体を見ていきます。まずは前面。

続いて本体裏面がこちら。もうかっこいいの一言ですね。かくかくとした四角い筐体は可愛さがありつつも、バッテリーカバー部に見えるネジには武骨さが感じられます。ただの連絡ツールでは収まらない「モノ」としての魅力が詰まったデザインです。

左側面には物理操作が可能な「ホイール」を備えます。現状の機能としては以下の2つのみ。
- 回転:画面の明るさ調整
- 押し込み:背面フラッシュ点灯

上部は「マイク」と「電源ボタン」。電源は指紋認証機能を兼ねていますが、執筆時点(2025年6月14日)ではまだ有効化されていません。公式によると早ければ数週間以内にソフトウェアアップデートによって対応するとのこと。現状のセキュリティはパスコードのみです。

右側面。左から順に「音量ボタン(上)」「メニューボタン」「音量ボタン(下)」「SIMトレイ」「カメラボタン」。どれも押し心地はコトコトと静かで上品さがあります。

本体下部には「Type-Cポート」と「マイク」。電源とボリュームしかない一般的なスマホと比べるとボタン類はやや多めですが、ごちゃごちゃとした感じはなくすっきりとまとまっています。

その名の通り3代目となるLight Phone IIIですが、今回からE-Ink(電子ペーパー)を廃止してOLED(有機EL)ディスプレイに。購入前は少し気になっていましたが、いざ届いてみるとこれはこれで全然ありだと個人的には思いました。マットでアンチグレアに仕上げられたその画面からは、電子ペーパーならではの柔らかさすら感じたほど。

モノとして末永く愛用したいと思えるLight Phone III。これからどんどん使いこなしたい

Light Phone IIIを手にしてみて感じたのは、これまで新しいスマートフォンを購入してきた時とは全く違う気持ち。お気に入りの文房具を買ったときの嬉しさと言ったらいいのでしょうか。とにかく「大切に使いたい」「相棒にしたい」と思わせてくれる魅力が、Light Phone IIIからは溢れていました。
先代のLight Phone IIがクレジットカードサイズだったこともあり意外と大きく感じられましたが、その分操作しやすく、もちろんビルドクオリティも文句なし。アルミのひんやり・さらさらとした手触り、手になじむマットな質感、可愛くも武骨なデザイン…すべての要素が「モノ」感を高めており、大変所有欲の満たされる一台です。
まだ開封してちょっと触ってみた程度で全然使いこなせていませんので、これからどんどん活用方法を模索しつつ、今以上にスマホにとらわれない生活を大切にしていきたいと思っています。やっておくべき設定やこまごまとした使い方等も少しずつ記事にしていく所存です。
Light Phone IIIの定価は799ドル(約11万5169円)。現在は最後のプレオーダーで、100ドルOFFの699円(約10万755円)です。正直機能の割にはだいぶお高めですが、日本でLight Phone IIIが流行る未来が来たら楽しいだろうなぁと、少し期待してしまいますね。
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